小春

車椅子の母と小春を慈しむ

 

自分の足で歩けなくなり、車椅子での暮らしとなって、家の中ばかりでいる母をたまには外に連れ出してやりたいと車椅子用スロープをレンタルもしていたのだが、昨今の気候は暑すぎたり寒すぎたり、不整脈のある母を外に連れ出すには逡巡するような日が多かった。今日はよい日和だと思ったら、今度は母がなかなか起きてくれないなど、タイミングを逃してばかりで、結局母と日向ぼっこをしたのは四年間でほんの数回しかない。

母が認知症になった時から、父と母と三人でいるこのときを慈しみながら暮らしていこうと思ってきたが、どれだけそれが出来ていたか・・・。

どれほど慈しんでも慈しみ足りない、そんな時間のあることを父や母を喪って、つくづくと感じている。

 

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