母の忌に切なく柿を食ひにけり

 

母が最後に口にしたのは柿だった。しばらく食が細く、特にご飯はほとんど食べられていなかったが、日曜日の昼食にとろろご飯を作ったら久しぶりに80グラムほど食べて、ああ良かったと安堵した。その後3時頃におやつに柿をむいて一口かじったと思ったら、ぽろりと口から落ちて、昼に食べたとろろご飯を全部吐き出してきた。その後は水も受け付けず、翌日の昼に亡くなった。

私は果物の中では柿が一番好きだが、このことがあってから柿を食べるとちょっと複雑な気持ちになる。特に昨年の母の一周忌に供えた柿を剥いて食べたときは、なんとも切なかった。感情を直接的に表現した句は総じて駄句とされるが、駄句でもいいから一句でも多く母のことを詠みたい。

 

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