秋2

凪の日に母さらはれて不帰の秋

 

高波注意報や高波警報というものが出ていても、必ずしも海が荒れているとは限らなくて普段とまったく変わらず穏やかな様子をしていることもあるという。大きな波が何度も打ち寄せるのではなくて、何十回かに一度の波が異常に高く、その波に呑まれてしまうという事故が多いのだそうだ。

母の最期は、まさにその何十回かに一度の高波に呑まれたような死であった。食が細くはなっていたものの、体温も血圧も脈拍も血液検査の結果もほとんど異常がなかったのに、九月末の日曜日の午後から体調をくずし、それから一日も経たないうちに亡くなってしまったのだから。

もっともそれは事故ということではなく、寿命ということであったのだろう。

 

<広告>

にほんブログ村 介護ブログへ
にほんブログ村