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月: 2024年1月
明易
明易の母のお襁褓に夜の重み
二回分・四回分・六回分。何かの回数券ではない。紙おむつの種類である。二回分とは、約二回分の尿を吸収できるという意味で、吸水量の多いものの方が値段が高い。わが家の場合は尿パッドを併用して、パッドが尿を吸水しきれなかったときは紙おむつでカバーするという形にしている。これだとパッドの交換だけで済むことも多いから、紙おむつを履き替えるより手間が少ない。近頃は尿だけでなく、便が出ていること多くなった。不用意におむつを下げると、あちこちに便が付くことがあるので要注意だ。
相子智恵さんの句に「短日や襁褓に父の尿重く」(※)。手にずっしりと掛かる尿の重みは、時の重み、生の重みのようにも感じられる。
※『角川俳句手帖2022ー23 冬・新年』版より