雪降れり

母と在るいまこの時や雪降れり

 

この句を詠んだとき、もちろんいつか母が旅立つ日がくることを意識はしていた。だから、母と在る時間を慈しみたいと考えていた。とは言え、介護の日常はどこか時間に追われてしまう。

ここ半年ほどの母は睡っている時間が増えて、起きて車椅子に座っていても黙っていることが多かった。互いのことばも通じず、会話らしい会話をすることもほとんどなかった。

それでも母がいてくれるだけでさみしくはなかった。いのちの存在とはすごいものだと改めて思う。

 

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