暮らしの手触り

やはらかに衰へてゆく老母との日々の暮らしの手触りいとし

 

認知症にくわえて、糖尿病・不整脈・脊椎間狭窄症など数々の病気を発症した母との暮らしは思い起こすと平坦とは言えないものだった。しかし、そのときは辛かったり、哀しかったりしたことも過ぎてしまうと懐かしくさえ思われる。

幸いなことに、亡くなる前の2,3年は比較的母の体調は良く、狭窄症の後遺症の痛みなどを訴える日も少なかった。その分認知症はすすみ、姉や私のこともほとんど分かってはいなかったと思うが、母の介護しながら送る毎日には確かな手触りがあった。

この日々をもう少し続けていきたいと思っていたが、それは叶わぬ夢となった。

 

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