納骨を終えたる友や花の雨
昨年の1月、友人のお父上が他界された。群馬のご実家で、認知症の奥様(友人のお母上)を介護しておられたが、倒れておられるのをお隣の方に発見されたのだそうだ。友人は東京に居を構えていて、最後に会ったのは前年の11月、出張の帰りに実家に立ち寄ったときだったという。
私のように親と同居していると、日々衰えていく親の姿を見なければならない場合があり、友人のように離れて暮らしていると、このように突然の別れがやってくるという場合があるが、どちらもせつなさに変わりはない。
3月、友人から納骨を済ませたとの知らせがあった。桜にはすこし早かったが、ふっと「花の雨」という季語が浮かんだ。
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