母の名はすべて代筆啄木忌
母はもう文字を書くことが出来ない。だから、書類に母の名前を書くときはいつも私が代筆する。もう何度、母の代わりに署名したことだろう。介護保険をつかうサービスは、まず契約書に始まり署名・捺印。開始時のそれは仕方ないこととしても、サービス内容が少し変わる、保険が改定される等のたびごとに署名・捺印をしなければならないのは、どうにかならないものだろうか。介護に従事する方々の手当を上げるのはもちろんだが、手間を省くこともサービスを提供する側にも提供される側にもメリットが大きいと思うのだが……。
ところで署名の代筆という行為に、なにか後ろめたさを感じるのは私だけだろうか。
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