冷たし

病みてことば発せられざる父の脇に体温計はさめば冷たしといふ顔

 

昨年の11月末からnoteというメディアプラットフォームに「わたしの 母の 物語」という小説を連載している。もともとは10年ほど前に認知症になった母のことを記しておこうと書いたものだが、それに加筆してもう8ヶ月連載している。6月中旬から8月初旬まで父の臨終にまつわる出来事を記しているが、上記の歌は寝た切りになりもうことばを発せられなくなった父の体温を測ったときのことを詠んだものである。

ことばを発せられなくなった父はほとんど目だけで意思表示をしていたが、不思議なことに重篤になる前のことばを発していた時よりもこのほうが父の言いたいことがよく解るような気がした。

 

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