子に尻を拭かるる母や蓼の花
母が亡くなる前の2,3ヶ月はほぼ毎日のように母の便の処理をしていた。昼近くまでベッドで眠って、夜まで車椅子に座ったまま、週二回のリハビリ以外運動らしい運動もしないから便秘にならないか心配していたが、幸い毎日すこしずつ便が出て便秘で苦しむことがなかったのは良かった。
この頃の母に、どれだけわたしのことが分かっていたのか、また自分のおかれている状況が分かっていたのかは不明だが、毎日子どもに尻を拭かれるのはどんな気持ちだろうとふと思ったことがある。
因みにタデ科には「ママコノシリヌグイ」という草がある。棘だらけの茎や葉から憎い継子の尻をこの草で拭くという想像から命名されたそうだが、季語の蓼の花の傍題にもこの語がある。
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